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潮見峠越えの熊野古道

潮見峠平安時代から鎌倉時代にかけての熊野参詣道は、上皇や貴族を中心に市内下三栖の三栖山王子社から上富田町岡の八上王子社に至る岡越えの道を通っていました。
しかし、この川沿いの道は遠回りになるため、南北朝時代(14世紀)頃より、一般庶民は、まっすぐに長尾坂から潮見峠を越えて滝尻王子へ、そして遥か熊野三山を目指しました。室町時代から明治に至るまで熊野参りや西国巡礼の人々でにぎわい、一時はこの長尾坂を通る「潮見峠越え」がメインコースになったようです。

捻木の杉このコースは、三栖王子から左会津川に沿って遡った「長野」地区からの山越えの道になります。
長尾坂一里塚跡や関所跡などが残され、水呑峠を経て安珍清姫伝説が残る「捻木の杉」などを経由し、潮見峠に至ります。
斜面沿いの集落の中を通る舗装路もあり、世界遺産には登録されていませんが、登り切った「水呑峠」からの眺望も良く、気持ちのよいウォークコースでもあります。
当時、水呑峠には茶屋もあり昼寝権現(ひるねごんげん)と呼ばれる小さい宮が祀られていました。眺望もよく、旅人が景色をながめながら休息するうちに寝てしまったというようなことから名がついたとされています。

潮見峠からは滝尻または栗栖川(くりすがわ)方面に下ったようですが、現在、潮見峠から滝尻王子へと下る古道の跡は確認されていません。(2006.5.22)

耳より情報

一等三角点・槇山

槇山(まきやま)山頂には、一等三角点があります。三角点とは、経度、緯度、標高の基準になる点のことで、通常見晴らしの良い場所に設置されるため、高い山の山頂付近にあることが多いです。
田辺市上野地区を抜けてさらに登ると、「捩木(ねじき)峠」で「潮見峠」へ向かう熊野古道と交差しますが、あと少しNTTの私道の柵で行き止まりになるため車はここに止め、山頂へは舗装道を2kmあまりと山道を1kmほど登ります。
山頂には自然木が生い茂っているのでぐるりと見渡すのは難しいですが、一等三角点に恥じぬすばらしい眺望が、道沿いに得られます。とくに、田辺湾側の大パノラマは時の経つのを忘れさせてくれます。
植生も豊富で、なんとも言えぬ懐かしい気持ちにさせてくれます。舗装道路沿いの石垣についている苔もなかなかいい感じです。
山頂には無線中継用のアンテナが林立していますが、光ファイバーにその役目をとって代わられるのもそう遠くないでしょう。アンテナがなくなって景観を阻害するものがなくなるのと、この山頂が市民の憩いの場として開放されることを期待したいと思います。
上野地区から上の道は勾配がきつく、道幅も狭いので運転には十分気をつけて下さい。(2006.5.22)

槇山山頂手前よりの眺望
槇山山頂手前よりの眺望
田辺湾側の大パノラマ
田辺湾側の大パノラマ

情報提供:つれもてネット南紀熊野


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